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汎用DLLを利用したアプリケーションを作る

(2006/03/20更新)

 ここに載せている方法は、YUKIさんという方が公開されている文字コード変換のためのDLL、"jconvlib"に付属しているサンプルソースからコンソール・アプリケーションの実行ファイルをビルドし、その実行ファイルがとりあえず正常に起動することだけを確認したものです。


下準備

 ダウンロードした"jconvlib"のアーカイブを解凍して任意の場所に移動します。

 "test"などの名前でNormal Applicationのプロジェクトを作成し、jconvlibのアーカイブから"tosjis.c" と "tosjis.h"をプロジェクトフォルダにコピーして下さい。(オリジナルのソフトを開発する場合にメインのソースがプロジェクトフォルダにあることを想定した作業)

 コンソール・アプリケーションの実行ファイルをビルドできるようにするための作業を、こちらのページを参考にして行って下さい。今回の場合、main関数が含まれるソースファイルの名前は"tosjis.c"です。


コンパイルのための設定

 ソースのコンパイル時にDLLに関連するヘッダファイル(今回の場合は"jconv.h")を正常にインクルードできるように設定を行います。

 アプリケーションビルダで[プロジェクト設定]ダイアログを開き、[コンパイル]タブを表示します。

 その中の[共通インクルードパス]もしくは[通常モード]-[個別インクルードパス]欄に「-I'(ヘッダファイルがあるフォルダのフルパス)'」を入力します。私が確認した限りではパスには日本語(2バイト文字)を含めない方がいいようです。インクルードパス欄に既に他の情報が入力されている場合には、1バイトスペースで区切って下さい。


リンクのための設定

 実行ファイル作成のためのリンク時に使用するLIBファイル(今回の場合は"jconv.lib")を指定する設定を行います。

 [プロジェクト設定]ダイアログの[リンク]タブを表示し、その中の[共通ライブラリ指定]もしくは[通常モード]-[個別ライブラリ]欄にLIBファイルのフルパスを入力します。パスに1バイトスペースが含まれている場合は''(シングルクオテーション)で囲みます。入力欄に既に他の情報が入力されている場合には、1バイトスペースで区切って下さい。


ビルド

 以上の作業を行ってからビルドを実行すると、プロジェクトフォルダに実行ファイルが作成されるはずです。当然ですが、実行ファイルの実行時にはDLLファイルが必要です。