GtkTextViewウィジェットは、いわゆるテキストエディタの機能をプログラムに実装するための部品です。単にテキストを表示するだけでなく、一部分を装飾したり、途中に画像を挿入したりもできます。（このチュートリアルでは、テキストデータを操作する機能のみ取り上げます）
GtkTextViewは「モデル／ビュー」パターンに則って設計されており、文字通りビューにあたるGtkTextViewが、表示・編集されるテキストを表すGtkTextBufferというオブジェクトをモデルとして利用する構造になっています。
GtkTextViewとGtkTextBufferが分離されていることで、1つのGtkTextBufferインスタンスを複数のGtkTextViewで共有したり、複数のGtkTextBufferを1つのGtkTextView上で簡単に入れ替えながら表示したりすることができます。
次のページから、GtkTextViewとGtkTextBufferの使い方の概要を説明し、その後、サンブルプログラムを挙げて、各パートについて解説します。