Hot Soup Processorとは Hot Soup Processor(以後HSP)は、おにたまさんというプロのプログラマーの方がプライベートで開発したOnion Software(注1)ブランドのスクリプト言語です。HSPの詳しい情報およびファイル一式(HSP3フルセット・インストーラー版)は、こちらの公式ウェブサイトで入手できます。
ダウンロードした"hsp30.exe"というファイルをダブルクリックするとインストーラのダイアログが表示されるので、指示に従ってインストール場所などを指定していけばインストールは簡単に終わります。この簡単さはHSPの長所のひとつです。 インストール場所の"hsp30"フォルダにある"index.htm"というファイルがマニュアルのメインページです。これをウェブブラウザで表示すると、一番上に「HSPシステムドキュメント・インストールガイド」という項目がありますので、まずここをざっと読んでみることをおすすめします。
HSPコラム(1) - スクリプト言語の長所でスクリプト言語の特徴として、「インタプリタによってソースの読みこみと実行を一気に行うことができる」と書きました。実際スクリプト言語として有名な「Perl」や「Ruby」、「Tcl/Tk」などはこれができます。しかし実はHSPではこれができません。 HSPはスクリプト言語としては少し変わっていて、専用のソース編集ソフト(スクリプトエディタ)でソースを表示した状態であれば、実行ファイルを作らずにソースの内容を実行できる一方、コンパイラ言語と同じように、単独で動作する実行ファイル(exeファイル)を作ることもできるという特徴を持っています。 一見他のスクリプト言語よりも不便なのではと思われますが、HSPでは代わりに「ソースの読みこみと実行を一気に行う」ソフトを作ることができます。(注2)そのソフトを使えば、「HSPのソースファイルを開く」=「中味を実行する」という環境を実現することができます。 さらに、単独で動作する実行ファイルを作れるということは、HSPを使っていない人にも自分が作ったプログラムを使ってもらえることを意味しています。 このように、HSPはこれまでのコンパイラ言語とスクリプト言語の良いところをあわせ持った言語です。
1) 同人ソフトという形でいろいろな作品を発表しているグループです。
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