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スクリプト言語の長所

 普通プログラミングというと、コンピュータにやらせたいことを特別な文法(プログラミング言語)に従って文章(ソース)の形で書き、それを保存したテキストファイル(ソースファイル)を元に"exe"という拡張子がついている実行ファイル(アプリケーション)を作ることを思い浮かべるかもしれません。(実行ファイルを作るための主なソフトを「コンパイラ」、コンパイラ用に作られたプログラミング言語を「コンパイラ言語」と呼びます)

 しかしこれとは別に、プログラミングの段階ではソースファイルを作ることだけを済ませておき、ソフトを使いたい(=ソースファイルの内容を実行したい)と思った段階で専用のソフトにソースを読みこませてそのソフトに実行させる、というやり方を取ることもできます。(ソースを読みこませて実行させるためのソフトを「インタプリタ」、インタプリタ用に作られたプログラミング言語を「インタプリタ言語」と呼びます。インタプリタ言語は一般的にスクリプト言語と呼ばれることが多いです)

 上の2つのやり方の一番大きな違いは、後者の方法(インタプリタを使ったプログラミング)では「実行ファイルを作る」という作業を行う必要がないため、プログラムを実行するまでの手順がより簡便なことです。

 インタプリタ方式でもインタプリタにソースを読みこませる作業があるので手順の数は同じじゃないか、と言われるかもしれませんが、インタプリタ方式ではソースファイルの拡張子をインタプリタに関連づけしておけば、あとはソースファイルをアイコンのダブルクリックやランチャーなどで開くだけでソースの読みこみと実行を一気に行うことができます。またあとからソースを修正した場合に、あらためて実行ファイルを作りなおす必要もありません。

 あらかじめ実行ファイルを作っておくやり方(コンパイラ方式)でも、ソフトを使うにはそのファイルを開く必要があるわけですから、結果的にインタプリタ方式のほうがより手軽にプログラミングができると言えます。