6 レイアウトコンテナ

 この章では、GtkWindowに複数のウィジェットを配置する方法を説明します。

 ご存じの通り、HSP本来の機能では、ある程度実用的なプログラムを作ろうとする場合、オブジェクト(GUI部品)は、配置する数にかかわらず、プログラマが1つ1つ固定した座標を指定してウィンドウに配置しなければなりません。

一方GTK+では、複数のウィジェットをウィンドウに配置する場合、一定のパターンに沿って半自動的に配置する機能を持った、レイアウト専用のウィジェットを使います。この種のウィジェットをレイアウトコンテナ(Layout Container)と呼びます。

手順としては、まず、このレイアウトコンテナをウィンドウに載せ、さらにその上に、プログラムのユーザが操作するウィジェットを並べる、という形になります。レイアウトコンテナを利用すると、ピクセル単位の座標で指定するよりも、非常に簡便に配置をコントロールできます。

 GTK+には、様々な種類のレイアウトコンテナが用意されており、それぞれ、「縦または横方向に一直線に配置する」、「タイル形に配置する」、「すべて同じ位置に配置し、1度に1つだけ表示する」など、様々な配置パターンを持っています。さらに、レイアウトコンテナ同士を入れ子にして組み合わせることもできます。

 この章では、それらのうち、ボックス(GtkBox)とテーブル(GtkTable)を取り上げます。

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