1.1 GTK+3の入手とインストール

 このチュートリアルでは、The GTK+ Projectで公開されているall-in-one bundleアーカイブのGTK+3を動作確認に利用しています。ダウンロードは、Downloadのページからリンクされている、32bit Windows用アーカイブのページで行えます。アーカイブはただのzipファイルなので、ダウンロード後、解凍してください。

 インストール方法は、添付のReadmeに載っていますが、こちらにも日本語で書いておきます。

 まず、アーカイブのフォルダを任意の場所に移動してから、アーカイブのbinフォルダのパスをPATH環境変数に追加します。念のために、フォルダの移動先は、パスに日本語や半角スペースを含まない場所にしてください。

 次にWindowsのコマンドプロンプト(cmd.exe)を起動し、cdコマンドでアーカイブのbinフォルダに移動し、以下のコマンドラインを順番に実行してください。コマンドライン中のアーカイブフォルダのパスは実際のインストール場所に合わせて修正してから実行してください。


pkg-config --cflags gtk+-3.0

pango-querymodules > C:\gtk+-bundle_3.6.4-20130921_win32\etc\pango\pango.modules

gdk-pixbuf-query-loaders > C:\gtk+-bundle_3.6.4-20130921_win32\lib\gdk-pixbuf-2.0\2.10.0\loaders.cache

gtk-query-immodules-3.0 > C:\gtk+-bundle_3.6.4-20130921_win32\lib\gtk-3.0\3.0.0\immodules.cache

 インストールの手順は以上です。

 なお、アーカイブフォルダ以下の、"\share\gtk-doc\html"フォルダに英語のマニュアルが収録されていますので、プログラミングの参考にしてください。このマニュアルは、基本的にGNOME 開発センターのサイトにあるAPIリファレンスと同じものですが、アーカイブのバージョンに合った情報が載っており、なおかつ、定数のC言語での定義も載っています。

このチュートリアルを読むにあたっては、"\share\gtk-doc\html\gtk3\api-index-full.html"、"\share\gtk-doc\html\glib\api-index-full.html"、"\share\gtk-doc\html\gobject\api-index-full.html"などのページを開いておくと、DLLごとの関数の仕様などを簡単に調べることができます。英語ですが、引数や戻り値の型を見るだけでも役に立ちます。

 また、マニュアルを読む以外にも、アーカイブに含まれているC言語用のヘッダファイルを読むことでプログラミングが捗る場合もあるので、複数のファイル内のテキストを一気に全文検索できるソフトウェアを用意しておくと良いかもしれません。

 このチュートリアルで解説、および、サンプルスクリプトの動作確認に使用しているバージョンは、3.6.4です。将来のバージョン、あるいは、Windows以外のOSで利用できる最新版のGTK+では、仕様が変更されている場合があります。

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しているバージョンは、3.6.4です。将来のバージョン、あるいは、Windows以外のOSで利用できる最新版のGTK+では、仕様が変更されている場合があります。

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