GtkProgressBarウィジェットは、通常、長い時間がかかる作業の進行状況を表示するのに使われます。GtkProgressBarがあると、作業がどれくらい進んだか、あるいは、作業が正常に進んでいること、を視覚的に示すことができます。
GtkProgressBarには、2種類の動作モードがあり、プログラムが行う作業の質によって、それらを使い分けられるようになっています。
1つは、作業の詳細な進行度を表示することができる、パーセンテージ(percentage)モードです。
このモードは、プログラムが行う作業の量と進行度が計算可能な場合に利用します。このとき、バーは、進行度のパーセンテージを表す値を与えると、アナログの温度計のように目盛りが伸び縮みします。
そして、もう1つのモードは、上記の計算が難しい場合に利用する、アクティビティ(activity)モードです。
このモードでは、バーの表示エリア内を、一定の大きさのブロックが、左右に移動することによって、作業が進行中であることをユーザに伝えます。
GtkProgressBarは、この他に、ウィジェット自体の縦向き横向きを変更する、パーセンテージモードの目盛りが伸びる方向を変更する、文字列をバーに重ねて表示する、などの機能を持っています。